トランプ大統領、アメリカ海軍創設250周年記念式典での演説

テーマ

本動画は、アメリカ海軍創設250周年を記念して、バージニア州ノーフォーク海軍基地で開催された式典の模様を収めたものです。メラニア・トランプ夫人による導入と、ドナルド・トランプ大統領(第45代および第47代)による基調講演で構成されています。

現役の水兵、退役軍人(ベテラン)、その家族、そして新政権の閣僚候補や政治的同盟者に向け、アメリカ海軍の歴史的偉業を称えるとともに、トランプ政権下での軍事力強化、愛国心、そして「力による平和」という政治的メッセージを強力に発信する内容となっています。

ポイント

  • 海軍250年の歴史と伝統への賛辞: アメリカ独立戦争から現代に至るまで、海軍がいかにして国家の自由と安全を守り抜いてきたか、具体的な英雄のエピソード(ジョン・ポール・ジョーンズやユージン・フラッキー艦長など)を交えて詳述しています。
  • 圧倒的な軍事力の誇示と再建: トランプ大統領は、1兆ドル規模の軍事投資を行い、艦船の建造数を劇的に増やすことを約束。「最強の軍隊」こそが戦争を未然に防ぐ抑止力であると強調しました。
  • 「ウォーク(Woke)」文化の排除: 軍内部における過度な政治的配慮(いわゆる「ウォーク」文化)を排除し、実力主義と戦闘能力を最優先する組織へと回帰させたことを成果として挙げています。
  • 新政権の主要人事の紹介: 国防長官(「戦争長官」と呼称したいと発言)としてのピート・ヘグセス氏や、海軍長官ジョン・フェラン氏など、新政権の軍事・退役軍人担当のキーパーソンを紹介し、その能力を絶賛しました。
  • 世代を超える愛国心: 100歳の第二次世界大戦の英雄から、親子で奉仕する新兵の家族まで、世代を超えて継承される献身と愛国心を称え、アメリカの結束を訴えました。

引用

  • メラニア・トランプ「フーヤー、ネイビー!(Hoo-yah Navy!) あなた方の強さ、勇気、そして犠牲は、私たち全員にインスピレーションを与えてくれます」
  • ドナルド・トランプ「ブラボー・ズールー(Bravo Zulu:海軍用語で『よくやった』の意味)。この素晴らしい展示を見せてくれたシップメイトたちに感謝します」
  • ドナルド・トランプ「アメリカの海軍の水兵は、決して辞めず、決して失敗せず、決して私たちを失望させません」
  • ドナルド・トランプ「世界中の暴君や敵対者たちは、選択肢が非常にシンプルであることを知っています。『アメリカを平和にしておく』か、あるいは『かつて見たこともないような炎と怒り(Fire and Fury)によって吹き飛ばされるか』のどちらかです」
  • ドナルド・トランプ「私はまだ戦い始めてもいない(I have not yet begun to fight)。ジョン・ポール・ジョーンズのこの言葉こそ、時代を超えた戦いの叫びです」
  • ドナルド・トランプ「船を諦めるな(Don’t give up the ship)。私たちは勝ちます。勝ち方を知っています」
  • ドナルド・トランプ「私たちは軍から『ウォーク(Woke)』を完全に排除しました。それは本当に消え去りました」
  • ドナルド・トランプ「メキシコ湾(Gulf of Mexico)の名前を『アメリカ湾(Gulf of America)』に変えました。私はそう呼んでいます。私たちは沿岸の92%を所有しているのですから」

詳細要約

メラニア・トランプ夫人による導入

式典はメラニア夫人の登場から始まります。夫人は、アメリカ海軍が創設されてから250年目を迎えるこの記念すべき日を祝うことは名誉であると述べました。 彼女は、2018年に空母ジョージ・H・W・ブッシュを訪問した際の思い出に触れ、そこで出会った水兵たちの誇りとプロフェッショナリズムが決して忘れられないものであると語りました。海軍の精神があらゆる任務を推進し、奉仕するすべての水兵に息づいていると称賛した後、夫であるドナルド・トランプ大統領を「軍を深く愛する最高司令官」として紹介しました。

トランプ大統領の登壇と海軍への賛辞

トランプ大統領は「God Bless the USA」の曲と共に登壇し、メラニア夫人への感謝と、会場に集まった「タイタン(巨人)」である海軍関係者への挨拶を行いました。 彼は、ここノーフォーク海軍基地が世界最大かつ最高の海軍施設であることに触れ、式典の直前に行われたデモンストレーション(海軍の能力展示)を「圧倒的な支配力(Dominance)」を示すものであったと高く評価しました。

大統領は、自身の背後に停泊している強襲揚陸艦キアサージ(USS Kearsarge)と空母ハリー・S・トルーマン(USS Harry S. Truman)の乗組員、そして「世界で最も致命的な兵器」である潜水艦部隊(サブマリナー)、さらに「史上最強の戦士」であるネイビーシールズ(Navy SEALs)の功績を順に称えました。特に潜水艦戦力については、「他国より25年進んでいる」と述べ、その圧倒的な優位性を強調しました。

歴史的英雄たちのエピソード

トランプ大統領は、250年にわたる海軍の歴史から、象徴的な英雄たちのエピソードを詳細に語りました。

  • ジョン・ポール・ジョーンズ: 独立戦争中、強力なイギリス艦船に対し降伏を迫られた際に、「私はまだ戦い始めてもいない」と言い放ち、勝利を収めたエピソードを紹介。この不屈の精神こそが海軍の真髄であるとしました。
  • ジェームズ・ローレンス艦長: 1812年の米英戦争で、致命傷を負いながらも「船を諦めるな(Don’t give up the ship)」と叫んだ最期の言葉を引用し、これが永遠の信条であると述べました。
  • ユージン・フラッキー艦長: 第二次世界大戦中、潜水艦バーブ(USS Barb)を指揮し、多大な戦果を挙げた伝説的な指揮官として紹介。特に、中国沿岸の港に潜入し、一挙に6隻の敵艦を撃沈したという「信じがたい偉業」を詳述しました。トランプ大統領は、会場に来ているフラッキー艦長の孫であるトム氏を紹介し、そのレガシーが新しいバージニア級潜水艦「バーブ」に引き継がれることを発表しました。
  • フェリックス・マウリツィオ氏(100歳の退役軍人): ノルマンディー上陸作戦(D-Day)において、オマハ・ビーチへの上陸用舟艇を6回も往復させ、多くの兵士を送り届けた英雄として紹介。その後、硫黄島の戦いにも参加した彼は今年100歳を迎え、会場で大統領から敬意を表されました。トランプ大統領は「私よりも元気そうだ」と冗談を交えつつ、最大級の賛辞を送りました。

新政権の人事と「強さ」による平和

演説の中盤では、新政権における軍事関連の主要人事が紹介されました。

  • ピート・ヘグセス(国防長官指名): 大統領は彼を「素晴らしいリーダー」と呼び、国防総省(Department of Defense)の名称をかつての「戦争省(Department of War)」に戻すことについて冗談交じりに会話したエピソードを披露しました。「我々は戦争に勝つために存在する」という姿勢を明確にしました。
  • ジョン・フェラン(海軍長官): 民間セクターでの成功を捨てて公務に就いたことを称賛し、かつてないスピードで艦船を建造する計画を託していると述べました。
  • ダグ・コリンズ(退役軍人省長官): 退役軍人からの支持率が93%に達していることを紹介し、退役軍人ケアの重要性を訴えました。
  • ロニー・ジャクソン(元ホワイトハウス医師・現下院議員): オバマ、ブッシュ、トランプの3代に仕えた医師として、「トランプ大統領が最も健康体である」と評したエピソードをユーモラスに語りました。

現代の脅威への対処と「ウォーク」文化の排除

トランプ大統領は、自身の政権下での軍事力行使の成功例として、ISIS(イスラム国)の完全撃退や、イランのソレイマニ司令官殺害、そして最近のフーシ派に対する攻撃を挙げました。 特に、イランの核施設への攻撃(オペレーション・ミッドナイト・ハンマーと示唆)や、B-2爆撃機とトマホークミサイルによる精密攻撃の成功を強調。「我々の敵は震え上がっている」とし、圧倒的な武力こそが平和を維持する唯一の手段であると主張しました。

また、軍内部に浸透していたとされる「ウォーク(Woke)」文化(過度なリベラル的価値観の押し付け)を完全に排除したことを成果として誇りました。性別適合手術への公的資金投入や、国境警備の不備などを批判し、「強いアメリカ」を取り戻したと宣言しました。ワシントンD.C.の治安回復や、不法移民対策の強化についても触れ、国内の安全保障も軍事力同様に重要視している姿勢を示しました。

親子二代の献身と未来への希望

演説の後半では、会場にいる一組の親子、ダニエル・ロリンズ氏(父親・元水兵)とエイデン・ロリンズ氏(息子・新兵)が紹介されました。父親の海軍での奉仕に触発された息子が入隊し、さらにそれを見た父親が再入隊を決意したというエピソードを披露。この「愛国心の連鎖」こそがアメリカ海軍の未来を支えていると称え、会場からは大きな拍手が送られました。

また、かつて深刻だった新兵募集の不足(リクルート難)が解消され、2025年には過去最高の採用実績を記録したと発表。これは若者たちが再びアメリカという国家と軍隊に誇りを持てるようになった証拠であると述べました。

まとめ

トランプ大統領の演説は、アメリカ海軍250年の栄光ある歴史を振り返りつつ、その伝統が現代の強力な軍事力へと直結していることを強調するものでした。彼は、過去の英雄たちへの深い敬意を示しながら、現在の兵士たちに対して「給与の引き上げ」や「装備の拡充」を約束しました。

大統領のメッセージは一貫して「力による平和」であり、アメリカに敵対する者には容赦ない「炎と怒り」を持って対処するという警告を含んでいます。同時に、軍隊から政治的な「弱さ(Woke文化)」を一掃し、勝利のみを追求する組織へと再編したことを誇示しました。

最後に、海軍関係者とその家族への感謝を述べ、「あなた方のおかげで、アメリカは常に誇り高く、正しく、力強く、自由であり続ける」と結びました。会場は「USA! USA!」の歓声に包まれ、大統領はYMCAの曲に合わせて退場しました。