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2025年10月1日に発生した米国政府閉鎖に関するホワイトハウス記者会見。キャロライン・レヴィット報道官とJ.D.バンス副大統領が登壇し、閉鎖の原因は「不法移民への医療費支援」を巡る民主党との対立にあると主張。国民に向けて政権の立場を説明し、民主党への圧力を呼びかける内容となっています。
ポイント
- 政府閉鎖の発生: 議会民主党が共和党主導の「クリーンな暫定予算案(CR)」を否決したため、米国政府の一部機関が閉鎖された。
- 対立の核心: 共和党側は「不法移民への医療費支援」を含まない予算案を提示したが、民主党がこれを拒否したことが原因であると政権側は主張している。
- 閉鎖の影響: 130万人の現役軍人への給与未払い、WIC(女性・乳幼児向け栄養支援)の停止、連邦職員の一時解雇(レイオフ)が差し迫っている。
- 政権の姿勢: 「政府再開が最優先」であり、不法移民への税金投入は認めないというレッドライン(譲れない一線)を強調。
引用
- キャロライン・レヴィット報道官「議会の民主党は、公式に米国政府を閉鎖させました」
- キャロライン・レヴィット報道官「民主党が政府を閉鎖したのは、トランプ大統領と共和党が、米国の納税者に対し、不法移民の無料医療費を負担させることを拒否したからです」
- J.D.バンス副大統領「もし民主党に彼らが望む全ての要求、つまり不法移民への医療費として数十億ドルの税金を投入することを認めない限り、彼らは政府を閉鎖すると言っているのです。これは人質を取るような行為です」
- J.D.バンス副大統領「チャック・シューマー(民主党上院院内総務)が恐れているのは、AOC(アレクサンドリア・オカシオ=コルテス)から予備選で挑戦されることです」
- J.D.バンス副大統領「(ハキーム・ジェフリーズ民主党下院院内総務に対し)もし政府再開に協力してくれるなら、ソンブレロのミーム画像(を投稿して揶揄すること)はやめると約束しましょう」
詳細要約
政府閉鎖の経緯と政権の主張
- 閉鎖の宣言: 10月1日午後、レヴィット報道官は政府閉鎖が公式に始まったと発表しました。下院共和党は現在の政府資金を11月21日まで延長する「無党派かつクリーンな」暫定予算案を可決しましたが、上院民主党のほぼ全員がこれに反対票を投じたためです。
- 争点: 政権側は、民主党が「不法入国者への無料医療提供」を要求し、共和党がそれを拒否したことが対立の原因だと説明しました。政権は「米国は37兆ドルの負債を抱えており、法を破って入国した者への医療費を納税者が負担する余裕はない」と主張しています。
トランプ政権の成果アピール
- 医療費削減とAI: 閉鎖の混乱の一方で、トランプ大統領は前日にファイザー社と薬剤費引き下げの合意に至り、小児がん治療のためのAI活用に関する大統領令に署名したと発表。民主党が「不法移民の医療」に固執する一方で、大統領は「米国市民の医療」を改善していると対比させました。
閉鎖による具体的影響
- 国防と治安: 130万人の現役軍人が給与なしで勤務することになり、沿岸警備隊5万人、航空管制官1万3000人、TSA(運輸保安庁)職員などの給与も停止します。
- 福祉: WIC(低所得の女性・乳幼児・児童向け栄養補助プログラム)の資金が枯渇し、新たな申請が受け付けられなくなります。
- 連邦職員: 閉鎖が長引けば、一時帰休(ファーロー)だけでなく、恒久的な解雇(レイオフ)を含む「並外れた措置」を取らざるを得ないと警告しました。
質疑応答での主要トピック
- 責任の所在: 記者からの「民主党は共和党のせいだと主張している」という指摘に対し、バンス副大統領は「下院共和党のほぼ全員と一部の穏健派民主党員が政府再開に投票した事実を見れば、責任が民主党左派(シューマー氏やAOC氏)にあるのは明白だ」と反論しました。
- レイオフの可能性: ラッセル・ボート行政管理予算局(OMB)局長が2日以内のレイオフを示唆した件について、レヴィット報道官は「残念ながら差し迫っている」と認めました。
- 外交(中東・中国): クシュナー氏主導の中東和平案への期待や、ハマスへの回答期限(3〜4日以内)に変更がないことが確認されました。また、中国による大豆購入停止の影響については、農家支援を最優先する姿勢を示しました。
- 個人的な攻撃: トランプ大統領がジェフリーズ氏をソンブレロ姿のミームで揶揄した件について、バンス副大統領は「大統領のジョークであり、ユーモアを持つべきだ」としつつ、政府再開に協力すれば投稿を止めると述べました。
まとめ
トランプ・バンス政権は、今回の政府閉鎖を「不法移民優遇に固執する民主党による人質作戦」と位置づけています。政権は、国民生活に直結する政府機能を回復させるために、まずは無条件での政府再開(クリーンな予算決議)が必要だと訴え、民主党議員への圧力を強めるよう国民に呼びかけました。