テーマ
ホワイトハウスのオーバルオフィスで行われた、ドナルド・トランプ米大統領(再選後)とウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領による二国間会談の記録です。ロシア・ウクライナ戦争の終結に向けた和平交渉の可能性、メラニア・トランプ大統領夫人による外交的アプローチ、および米国の今後の支援方針について、記者団を前に公に語られています。
ポイント
- 和平交渉への自信: トランプ大統領はプーチン大統領とも接触しており、日露米または日ウ露の「三者会談(Trilat)」が実現すれば、戦争を終結させる「合理的なチャンス」があると主張しました。
- ファーストレディの外交: メラニア夫人がプーチン大統領へ「子供たちを守るために戦争を終わらせてほしい」という手紙を送ったことが明かされ、ゼレンスキー大統領はその努力に深く感謝を示しました。
- バイデン政権批判: トランプ大統領は現在の戦争を「バイデンの戦争」と呼び、前政権下での巨額支援にもかかわらず戦争が続いている状況を批判しました。
- 国内政策への言及: 会見の後半、トランプ大統領は話題を米国内政に転じ、郵便投票の廃止やワシントンD.C.の治安回復について自らの成果を強調しました。
引用
- トランプ大統領「もし今日すべてがうまくいけば、我々は三者会談(Trilat)を行うことになるだろう。そうすれば戦争を終わらせる合理的なチャンスが生まれると思う」
- ゼレンスキー大統領「殺戮を止め、この戦争を終わらせるためのあなたの個人的な努力に感謝します」
- ゼレンスキー大統領「この機会を借りて、あなたの奥様、米国のファーストレディに感謝します。彼女はプーチンに私たちの子供たちについての手紙を送ってくれました」
- トランプ大統領「これは私の戦争ではない。ジョー・バイデンの戦争だ。彼がこの事態を招いたのだ」
- トランプ大統領「私はこれまでに6つの戦争を終わらせてきた。これが一番簡単だと思っていたが、そうではなかった。タフな戦争だ」
- トランプ大統領「メラニアは子供たちを愛している。彼女はテレビで葬儀ばかりが映るのを見て心を痛めている。我々は葬儀以外のものを見たいのだ」
詳細要約
和平へのアプローチと三者会談の可能性
トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領を歓迎し、直近でロシアのプーチン大統領とも会談(または接触)したことを明かしました。彼は「進展がある」とし、日露ウクライナ(あるいは米露ウクライナ)による三者会談の開催を示唆。「もしそれが実現すれば、戦争を終わらせるかなりの確率がある」と自信を見せました。トランプ氏は、プーチン大統領もゼレンスキー大統領も、そして全世界が戦争の終結を望んでいると強調しました。
メラニア夫人の手紙と「子供たち」への想い
会談の冒頭、ゼレンスキー大統領はトランプ大統領に対し、メラニア夫人がプーチン大統領に送った手紙について感謝を述べました。その手紙は、戦争で犠牲になる子供たちを憂慮し、平和を訴える内容だったとされます。ゼレンスキー氏は、自身の妻(オレナ夫人)からメラニア夫人への返信の手紙をトランプ大統領に託しました。トランプ氏は「彼女は自分の息子を誰よりも愛している(私よりもね)」と冗談を交えつつ、メラニア夫人がニュースで流れる葬儀の映像に心を痛め、子供たちの未来を守るために行動したことを説明しました。
記者との質疑応答:領土問題と支援の行方
記者から「ウクライナは領土を割譲してでも平和を実現すべきか」と問われると、トランプ大統領は「我々は永続的な平和(Lasting peace)を実現する」と述べるにとどめ、具体的な条件には言及しませんでした。「2年で終わるような平和ではなく、二度とこのような混乱が起きないような長期的な平和」を目指すと語りました。また、米軍の駐留(平和維持軍)の可能性については否定せず、「ウクライナや他のパートナーと協力して確実にする」と述べました。
「バイデンの戦争」と過去の支援への批判
トランプ大統領は、この戦争が約4年続いていることに触れ、「先週も多くの人が亡くなった」と現状を嘆きました。その上で、戦争の原因はバイデン前大統領にあると批判。「彼が選挙で不正をしなければ、この戦争は起きなかった」と持論を展開しました。また、米国がこれまでに数千億ドル規模の兵器支援を行ってきたことに触れつつ、現在は「供与」ではなく「売却」していると説明し、NATO諸国がその代金を支払っていると述べました。
国内政治:郵便投票と治安問題
会見の後半、話題は米国内のことに飛びました。トランプ大統領は「郵便投票は腐敗の温床だ」と強く主張し、これを廃止するための大統領令を準備中であると発言しました。また、自身の再選後、ワシントンD.C.の治安が劇的に改善したと自画自賛し、「友人の息子が4年ぶりに安心してディナーに出かけられた」というエピソードを披露して、自身の指導力をアピールしました。
まとめ
この動画は、トランプ大統領が再選を果たした後の世界で、ウクライナ戦争の終結に向けて主導権を握ろうとする姿を映し出しています。トランプ氏は従来の「支援継続」一辺倒ではなく、ロシアを含めた「取引(Deal)」による解決を模索しており、その過程でファーストレディのソフトパワーも活用しています。一方で、戦争の責任を前政権に転嫁し、国内の選挙制度改革にも言及するなど、外交の場を選挙戦の延長線上のアピールにも利用している様子が窺えます。